2012年9月18日火曜日

ひまわりホーム

 残暑厳しい今日この頃ですが、朝晩は随分と涼しくなり過ごしやすくなりました。
 さて、そんな夏の終わりの一日。
 ケアホームの引っ越しを行いました。
 実は数年前から建物の老朽化が顕著になってきているホームがいくつかあり、新しい引越し先が見つかった所から順次住み替えを進めてきました。
 そして、今回は阿久比町にある「うさかホーム」の引越し。うさかホームは平成10年よりお借りしているホームなので、仲間の皆さんは14年近く住まわれているわけで、それぞれ思い入れも強かったかと思います。それでも今後の生活を見据えていく中で住み替えは長年の課題でした。そんな中、知多市の南巽ヶ丘に物件が見つかり、うさかホームに代わるホームとして9/1より生活を始めました。
 新しいホームの名前は「ひまわりホーム」。女性ばかりのメンバー3人で考えて決めてくれました。
 夏真っ盛りに新たな生活がスタートしたホームですので、ひまわりのように元気いっぱい暮らそうという事でしょうか。
 新しい生活は戸惑いや不安がつきものですが、少しずつ環境にも慣れ、自分たちらしい暮らしのあり方を改めて模索しながら生活しています。
 これからも皆さんが地域で自分らしく暮らせるお手伝いを、私たちが一緒になって応援していきたいと思います。

愛光園地域居住サポートセンター 支援スタッフ 竹内

2012年7月2日月曜日

5月より横根ホームに新しい仲間が一人増えて4人になりました(^_^)v


5月より横根ホームに新しい仲間が一人増えて4人になりました(^_^)v

入居者3人から4人になり、仲間・スタッフ共にあたふたしてしまった事も一時ありました(笑)

それから約1ヶ月が経過し、皆さんそれぞれに、ご自身の生活のリズムをリセットされたようです。

それぞれに関係性を築きつつあり、今度ホームメンバーで何処か旅行など親睦会みたいな事が出来たらいいかなと思っています。まだまだ先ですかね(汗) 

また「横根ホームだより」的な記事をこのブログに載せていきますm(_ _)m


             愛光園地域居住サポートセンター
              横根ホーム担当コーディネーター 田中

2012年5月15日火曜日

休日支援(森岡ホーム)

森岡ホームは女性4人が暮らされているホームです。
 土日は、隔月に実家に帰省される方が2名、ホームで過ごされる方が2名です。

 この日の昼間、2名の方が移動支援を使って、半田のコロナと、
健康の森のめぐみの湯にそれぞれ行かれました。

 そしていつもは帰省されるAさんが、ご実家の都合で
昼間ホームを利用されることとなり、スタッフと一緒に、
当日大府の大倉公園で開催されていたつつじ祭りに行くことになりました。

 Aさんは自閉症傾向のある女性です。
 なんとなくひらがなや絵は理解されているようなので、
この日のスケジュールを簡単に紙に書いて説明。
 Aさんは最初から「ジュースを買いたい」と繰り返し発言されていたので、
公園に着いたらまずジュースを買うことをスケジュールに書きました。

 お昼に何を食べるかの相談で、「ドーナツが食べたい」
というリクエストがあり、お祭りを見た後にドーナツを食べる、と紙に記入。
 「コーヒーが飲みたい」と言われるので、ドーナツの後に
「コーヒーをのむ」も書きました。

「でんしゃにのる」→「おまつりにいく」→「ジュースをかう」
 →「どうぶつをみる」(移動動物園がきていた)→「ドーナツをたべる」
 →「コーヒーをのむ」


 Aさん一応納得されたのですが、興味の焦点は
“ジュース”と、“ドーナツ”に絞られ、
「ジュース買う?」「ドーナツ食べる?」という発言を
何度も繰り返されていました。

 出発して駅に向かう途中の自動販売機で立ち止まり、
「ジュース」と立ち止まるAさんでしたが、
あえてスタッフが取り合わないでいると、
あきらめて後を追いかけてこられました。
 パニックになったり、固まってしまったりせず、
ある一定の我慢がOK。


 公園に到着し、すぐに露店のジュースコーナーを発見したAさんは
突進してジュースをわしづかみに。
 どれを選ぶでもなく、まず目に付いたものを取る、
という様子でした。しかし、その場では飲まずにカバンの中に。

 その後、「パンを食べたい」と、またパンのあるところを発見して
目に付いた最初のパンを握り締め「食べる、食べる」と連呼。
 静かな場所を探して腰を下ろし、
そこでパンを食べ、ジュースを飲みました。

 さてパンを食べ終えるや否や、「ドーナツは?ドーナツ食べたい」と
連呼しだしたAさん。本当はもうすこしお祭りを見る予定でしたが、
その場の刺激が多すぎたことと、目的のドーナツの要求がかなり強いことを考えて
予定を変更してドーナツを食べることに。

 ドーナツ店では食べる楽しみよりむしろ、“ドーナツを食べる”という
目的達成のために口に入れている、という感じを受けましたが…
とにかく無事、お昼を食べ終えました。


 ドーナツ店を出た後、次に「お茶飲みたい」の要求が始まりました。

 ドーナツ店では飲み物でコーラを飲んだばかりだった
(コーヒーのはずがコーラに変わっていた)ので、
「お茶はなしね」と言葉で伝えましたが、「やだ」「飲みたい!」を連呼されます。
しばらくどうしようか考えてから、
「ホームに戻ったら、コーヒーを飲みましょう」と伝えました。

 するとAさんコロッと発言が変わり、以後、「お茶飲みたい」の要求はなくなり、
「ホームでコーヒー飲みます」「コーヒー入れてね」を繰り返しだされました。
 その後Aさんは、一応スケジュールで書いた移動動物園も見に行くことができ、
帰宅途中は「コーヒー入れてね」という確認のみで帰途につかれました。



 ホームの支援と違い、外出の支援はその場その場で
臨機応変に、すぐに判断をする場面がたくさん出てきます。
 今回の場合、いつ、何をするのかを、わかる言葉で説明して、
なんとか伝わったのでOKだったのだと思います。

 Aさんは、“食べ物にばかり目が行ってしまって大変”
という評価をついしがちですが、それは特性としてある意味仕方のないことです。
 支援者としては、その中で、できたことに着目すると、
できることを基本に置いた、前向きな判断ができるようになります。
 Aさんの場合は、先のことがわかれば、ある一定の我慢ができる、という
素晴らしいスキルがあるので、わかる形でお伝えする工夫をすればよい、
という判断ができるかと思います。

 Aさんにとって今回の外出がどれだけ楽しみと感じられたか、
あるいは逆に、不安を感じていたかは不明ですが…
もっと不安を持たずに、内容をより楽しめるような
工夫をさせていただかなければ、と感じたお出かけ支援でした。
(奥田)

移動動物園を見るAさん
 


2012年4月19日木曜日

ホームの食事

ホームの食事作りは、グループホーム・ケアホームの
 大切なサービスメニューの一つです。

 地域居住サポートセンターでは、朝150円、夕方350円の設定で
食事の提供をさせていただいています。
 食事作りは基本、世話人や生活支援員が、
それぞれのホームの事情に合わせて行っています。
 ホームによっては、透析を行っている利用者さんがいたり、
 糖尿病を患っている方がいたりするので、
食事づくりは即、健康管理にもつながってきます。
 それにともなう買物も、基本的に世話人さんの仕事ですので、
食事に関わる部分が業務の中で大きな位置を占めます。

 最近、グループホーム学会という全国団体が提供している
メーリングリストに、ある支援者から
「皆さんのところは配食サービスを利用していますか?」
という質問がありました。

 この方のところは、出来合いのものが届けられるサービスを
利用するホームだそうで、栄養バランス的にどうなのか、
利用者が食事づくりに関わる機会を奪ってしまっているのではないか、
といった疑問をもたれたようです。
 他のホームの様子を聞いてみたい、ということでした。

 それに対し、「食事づくりは、命をつくるものであるから、
安易に配食サービスを利用するのはどうか」といった返信がありました。
健康管理という枠をさらに超えて、この方のように
“命をつくるもの”という捉え方をすると、
食事づくりの意味合いの重さが増します。

 グループホーム・ケアホームの食事について考えると、
朝晩の2回をまかない、利用する人によっては、それが365日続きます。
 また多くの利用者さんは、ホームの生活時間が何十年と
続くこともあり、日々の食事の積み重ねが、
その人の生涯の健康状態を左右していくことになります。

 そう考えると…これはなかなか重要な課題です。
 責任重大ですし、食についてのより広い見地が必要です。


 以前、皿井寿子氏の勉強会のお話しが、
愛光園だよりに載っていました。

“ほんとに共に食べるということがどんなに大切なことか。
のぞみの家で共に食べる実践をさせてもらったから、
非常に強くそれが言えるんですけど、添加物のないもの、
それから自然食といっても、その地域の中で採れたもの、
その旬のものというのが一番人間の自然の命の中で
大切だと教えられたんですよね”


 実は居住サポートセンターでも、配食サービス利用について
時々話が出ることがありますが、
今一度、愛光園の原点と言うべき食事のあり方を見つめ直し、
グループホーム・ケアホームの食事サービスはどうあるべきかを
考える機会が必要かと考えています。

〇〇ホームのある日の夕食
・ シチュー
・ エノキと水菜のおひたし
・ りんご
・ ごはん

2012年4月10日火曜日

新年度最初の全体支援者会議

2日に、新年度に入って最初の全体支援者会議を行いました。

 年度末から新年度にかけて、支援者の退職や
ホーム担当の交代などが続きましたし、
 新しくスタッフとして関わる方も加わりました。
 ここはひとつ、年度初めにきっちりと押さえるべきところを
確認していきたいと思います。

 今年度から、会議体のありようが変更になります。
 いままで2~4のホームの集まりで
ブロック毎の会議をしていましたが、
ひとつのホームのことや、個別の事案について、
突き詰めて検討することがなかなかできませんでした。
 新年度からは、ホーム毎の会議を毎月行うことにし、
改善を図っていきたいと思っています。

 各利用者の支援計画の検討もここで行い、
すべての支援者が、個別支援計画を軸とした
支援を行っていける体制づくりを目指します。


 またもうひとつ大きな変更は、
昨年度まで、年2回だった全スタッフの集まる全体支援者会議を、
隔月毎に開催していくことにしました。
 スタッフ同士のコミュニケーション強化を
図っていきたいと考えるのと、
昨年度、計画倒れとなってしまった研修計画を
この全体支援者会議日程を軸に組み立てていこうと思います。


“ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし誰かと見る夢は現実だ。 (Ono Yoko)”


 地域居住サポートセンターのスタッフ全員が、
同じ夢や目的に向かっていくためにも、意思疎通をしっかりと
行っていきたいと思います。

 新たな気持ちで、皆さん、頑張りましょう!!

2012年3月27日火曜日

通院の支援

 グループホーム・ケアホームの支援では、
通院の支援は重要な項目の一つです。

 通院と言ってもいろいろです。
 慢性的な持病があって、定期的にかかる通院もあれば、
期間限定の歯医者の通院、
突発的なケガなどに伴う通院、
インフルエンザ等の予防接種をするための通院、
健康診断にかかるための通院 等々…

 1月の地域居住サポートセンターの
利用者さんの通院総件数は40件。
 2月は30件でした。

 病院の開いている時間はたいてい、
午前中は9時~12時、午後は16時~19時くらいです。
グループホーム・ケアホームの支援時間と
重なってしまっていますので、
居住サポートセンターのスタッフが対応するとなると、
必然的に午前中の9時~12時の、
ホーム支援の後が多くなります。

 つまり現状、だいたい毎日午前中に1件以上
通院の対応をしている、ということ…。


 利用者さんの高齢化(現在の平均年齢46歳)に伴い、
通院のニーズはどんどん増えていて、
相当なボリュームになっています。

 移動支援の利用で、夏休みなど特にそうですが、
“1日にプール3回”なんていう
ヘルパーさんの活動があったりしますが、
“1日に○○病院3回”
なんていうことも冗談ではなく、
居住サポートセンターの支援では
たまにある話だったりします。

 このニーズにどう対応していくか。
 現在支援体制を検討しているところです。

2012年3月14日水曜日

料理教室


 3月4日(日)に、居住サポートセンターの余暇企画として、
料理教室を行いました。今年度2回目です。

 グループホーム・ケアホームに居住される方を対象に、
土日の余暇支援の一環で企画しています。
 毎回、ボランティアさんにお手伝いしていただいています。
ありがとうございます!

 今回は、ホワイトデー企画ということで、
クッキーとスコーン作りをしました。
 皆さん手慣れた手つきです(^^)



 楽しく過ごしていただけたでしょうか?

2012年2月28日火曜日

グループホームスタッフ研修会<報告>

2月12日~13日に、健康の森プラザホールにて、
グループホームスタッフ研修会がありました。
愛知グループホーム連絡会の主催する研修会で、
毎年1回、行われます。

1日目は、「ホームとして震災に備えて何ができるのか、
何を備えればいいのか」と題して、神戸大学大学院准教
大西 一嘉 先生 より、防災についての講演があり、
2日目に、ルーテル学院大学教の西原 雄次郎 先生から、
「よき支援を目指して~グループホーム等の仕事を価値あるものにするために」
というタイトルで、支援者として、
特にグループホーム・ケアホームに関わる人としての
心構えについて、お話をいただきました。


写真は1日目の大西先生の講演の様子です。


大西先生のお話しは、具体的な数字を出してくださって、
大変分かりやすかったです。

例えば、地震の際、家具の転倒でケガをする人は
4割ほどいるという数字から、
家具の転倒防止がいかに重要か、というお話がありました。
(天井自体が、構造的に丈夫にできていないので、
天井に突っ張るタイプのものは、あまり意味がないとのこと…! )

居住サポートセンターは改善すべき点が多々あります。
今回の研修内容をスタッフ全員に周知して、防災対策を計画的に
行っていかなければと感じました。


2日目の西原先生は、先生自身が
グループホーム・ケアホームで宿直等された経験から、
グループホーム・ケアホームにおける支援が、
いかに難しいバランス感覚を必要とするか
ということを話されました。

利用者と適切な距離を持つこと、それは、
塀の上を歩く猫のようなもので、あっちにもこっちにもいかない、
実は至難の業だという自覚が必要である、ということ。
また、支援者は支配者にもなりうる危険性が常にある、
ということも強く言われていました。

本人に気づいてもらう支援、傾聴を貫く支援ということにも言及され、
これをいかにチームでできるか(一人では無理)、というお話もされていました。


“支援者は、すぐ支配者にもなりうる”というお話は、
すべての支援者が常に自覚しておかなければならないことだと感じました。

2012年2月21日火曜日

実践発表会<報告>

2月11日(土)PMに、法人の実践発表がありました。
昨年は居住サポートセンターが担当で発表をしましたが、
 今回は同じ地域生活支援グループ
『ヘルパーステーションりんく』 からの発表となりました。

 ロビーに設置した事業所展示は、パワーポイントを使って
各ホームの紹介をしました。
 遠巻きに見ていましたが、足を止めて見ている人は
ちょっと少なめだったようです…



 実践発表も今年度で7度目。
 法人外の沢山の方に、実践内容を知ってもらう機会として、
今後も精進を重ねていきたいところです。