2014年10月22日水曜日

アセスメントと個別支援計画

 居住サポートセンターでは今年度から、誕生日が4月から9月までの方を前期、10月から3月までの方を後期に分けて、個別支援計画の作成方法を見直していくことにしました。合わせて、支援計画を常勤職員全員で確認する“個別支援会議”を月4回設け、前期の方は2月・3月、後期の方は8月・9月の2カ月間で、確認作業を集中して行うようにしました。プロフィール表、アセスメントも一新し、一から作成・確認のし直しです。

 年間計画を立て、工程管理をしながら行っていますが、すべてを刷新するので、今年度は相当な労力をかけることになりました。すでに前期は終え、現在後期の方のアセスメント・支援計画作成時期に入っていますが、サービス管理責任者3名はより良い計画を作成すべく、作業を間に合わせるのに必死です。

 そんな中、各人のアセスメントと個別支援計画の確認作業を通して感じるのは、アセスメントや個別支援計画の記述は、書いた人の考え方がそのまま映し出されるということです。

 普段、どういう視点でご利用者を見ているかで、アセスメントの表現方法や記載する内容が全然違ってきます。たとえば、“部屋が散らかっている”という状態を見て、「片づけができない」「不衛生である」というのと、「自分なりに片付けようという意識はあるようだが、片付け方がわからない様子」というのでは、見方に大きな違いがあると思います。ご本人はどう思っているのか?どうしてそのような状態になってしまうのか?をさらに掘り下げた視点で、ご利用者が“どこで困っているか”を考えようとすることが、アセスメントにしても、支援計画作成にしても大切だと思います。表面に現れない、言葉にできない困っていることは何か。ここから導き出される困りごとを、困らないように支援するのが、支援者の役割だと思います。

 表現方法一つですが、ここが統一できていないと、事業所全体の方針もぶれてくるのではないでしょうか。クレドにも、“私は、相手を「よくみます」”とあります。もう一度原点に立ち返り、「よくみる」とはどういうことか、障害のある方の支援の専門者として、何を見て、どう表現し、具体化するのかを考え、意見し合う必要があると感じています。

サービス管理責任者 奥田将之