グループホームスタッフ研修会がありました。
愛知グループホーム連絡会の主催する研修会で、
毎年1回、行われます。
1日目は、「ホームとして震災に備えて何ができるのか、
何を備えればいいのか」と題して、神戸大学大学院准教
大西 一嘉 先生 より、防災についての講演があり、
2日目に、ルーテル学院大学教の西原 雄次郎 先生から、
「よき支援を目指して~グループホーム等の仕事を価値あるものにするために」
というタイトルで、支援者として、
特にグループホーム・ケアホームに関わる人としての
心構えについて、お話をいただきました。
写真は1日目の大西先生の講演の様子です。 |
大西先生のお話しは、具体的な数字を出してくださって、
大変分かりやすかったです。
例えば、地震の際、家具の転倒でケガをする人は
4割ほどいるという数字から、
家具の転倒防止がいかに重要か、というお話がありました。
(天井自体が、構造的に丈夫にできていないので、
天井に突っ張るタイプのものは、あまり意味がないとのこと…! )
居住サポートセンターは改善すべき点が多々あります。
今回の研修内容をスタッフ全員に周知して、防災対策を計画的に
行っていかなければと感じました。
2日目の西原先生は、先生自身が
グループホーム・ケアホームで宿直等された経験から、
グループホーム・ケアホームにおける支援が、
いかに難しいバランス感覚を必要とするか
ということを話されました。
利用者と適切な距離を持つこと、それは、
塀の上を歩く猫のようなもので、あっちにもこっちにもいかない、
実は至難の業だという自覚が必要である、ということ。
また、支援者は支配者にもなりうる危険性が常にある、
ということも強く言われていました。
本人に気づいてもらう支援、傾聴を貫く支援ということにも言及され、
これをいかにチームでできるか(一人では無理)、というお話もされていました。
“支援者は、すぐ支配者にもなりうる”というお話は、
すべての支援者が常に自覚しておかなければならないことだと感じました。