2012年4月19日木曜日

ホームの食事

ホームの食事作りは、グループホーム・ケアホームの
 大切なサービスメニューの一つです。

 地域居住サポートセンターでは、朝150円、夕方350円の設定で
食事の提供をさせていただいています。
 食事作りは基本、世話人や生活支援員が、
それぞれのホームの事情に合わせて行っています。
 ホームによっては、透析を行っている利用者さんがいたり、
 糖尿病を患っている方がいたりするので、
食事づくりは即、健康管理にもつながってきます。
 それにともなう買物も、基本的に世話人さんの仕事ですので、
食事に関わる部分が業務の中で大きな位置を占めます。

 最近、グループホーム学会という全国団体が提供している
メーリングリストに、ある支援者から
「皆さんのところは配食サービスを利用していますか?」
という質問がありました。

 この方のところは、出来合いのものが届けられるサービスを
利用するホームだそうで、栄養バランス的にどうなのか、
利用者が食事づくりに関わる機会を奪ってしまっているのではないか、
といった疑問をもたれたようです。
 他のホームの様子を聞いてみたい、ということでした。

 それに対し、「食事づくりは、命をつくるものであるから、
安易に配食サービスを利用するのはどうか」といった返信がありました。
健康管理という枠をさらに超えて、この方のように
“命をつくるもの”という捉え方をすると、
食事づくりの意味合いの重さが増します。

 グループホーム・ケアホームの食事について考えると、
朝晩の2回をまかない、利用する人によっては、それが365日続きます。
 また多くの利用者さんは、ホームの生活時間が何十年と
続くこともあり、日々の食事の積み重ねが、
その人の生涯の健康状態を左右していくことになります。

 そう考えると…これはなかなか重要な課題です。
 責任重大ですし、食についてのより広い見地が必要です。


 以前、皿井寿子氏の勉強会のお話しが、
愛光園だよりに載っていました。

“ほんとに共に食べるということがどんなに大切なことか。
のぞみの家で共に食べる実践をさせてもらったから、
非常に強くそれが言えるんですけど、添加物のないもの、
それから自然食といっても、その地域の中で採れたもの、
その旬のものというのが一番人間の自然の命の中で
大切だと教えられたんですよね”


 実は居住サポートセンターでも、配食サービス利用について
時々話が出ることがありますが、
今一度、愛光園の原点と言うべき食事のあり方を見つめ直し、
グループホーム・ケアホームの食事サービスはどうあるべきかを
考える機会が必要かと考えています。

〇〇ホームのある日の夕食
・ シチュー
・ エノキと水菜のおひたし
・ りんご
・ ごはん

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